旧古河庭園/洋館と庭園


FUJIFILM SUPERIA Venus 800)

英会話入門 浦島太郎

NHKラジオの英会話入門で今日から一週間浦島太郎の英語訳を聞く事が出来る。
楽しみながら聞いていたのだけど、『浦島太郎が亀を助けるために子どもたちにお金を支払って亀を買う』という下りが出てきて違和感を持ってしまった。*1お金で解決したっけ?何かと交換した様な…裏覚えになっているので、一度読み直さねばと思ってしまった。
最近、子ども向けの昔話が略されていたり、結末が極端に変わったものがあるのを知って残念に思っている。古い書物や口語で受け継がれている物が都合良く変化されてしまうのはもったいない。
とは言え、昔から子ども向けの昔話は難しいところを省いていたり*2、多少内容が違ったものがある*3のは、今に始まった事じゃないと思う。
子どもの頃読んだ浦島太郎は、子どもたちがいじめていた亀を言葉で諭して助け、最後は玉手箱を開けた浦島太郎が老人になったところで終わっていた。しかし、古典の授業で老人になった浦島太郎はその後鶴になる、という続きがあるのを知って感動した記憶がある。絵巻で描かれた鶴が飛び立つ姿はとても美しかった。それまでの私の中の浦島太郎は子どもの頃読んだ本の挿絵の『浦島太郎が老人になって、寂しく座り込んでいる姿』で止まっていて悲しい話にしか受け取れなかったのだ。
御伽草子の中では『浦島太郎はある日漁に出て亀を釣ってしまうが、その亀を海に帰す』という下りになっている。古くは万葉集日本書紀にも関係する古い話なので、口語なり、地方の言葉なり、時代の移り変わりで受け継がれている浦島太郎は、場所によって多少内容が変わっているのは仕方が無い事だ。しかし、『子どもたちが亀をいじめていた』下りは何処から発生したのだろうと疑問に思ってしまった。wikiによればこれは御伽草子の別の系統によるものとの事。この系統だと鶴になる下りは出て来ない、もしくは結末は定まっておらず多数存在するようだ。この系統の物を青空文庫図書カード:浦島太郎で読む事が出来る。これを読んでみたところ、浦島太郎は亀を金で買っていた…。

はてなリング

http://visuality.ring.hatena.ne.jp/に参加してみる事にしました。宜しくお願いします。研究という程のblogではありませんが…デザインの勉強をしてたし、しているし、人間の肉体表現云々が卒論だったので、視覚理論は好きです。興味深い内容のblogが多数参加されているのでとても読むのが楽しいです。
神話や昔話、伝説に関係するリングってないですね。遠野物語柳田國男氏のリングも見つからなかった。そういう『物語る』関連の話は大好物なのですが……誰か作ってくれないだろうか…

*1:しかも、この子どもたちとの会話あまりにも憎たらしいものだったりするが

*2:かぐや姫の難題が良い例だと思う

*3:桃太郎では宝物と一緒にお姫様が鬼に捕われている話を読んだ事がある